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Newsお知らせ

エピジェネティクス研究会ウェビナーシリーズ
第二回開催のご案内

2025.10.08

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日時:2025年10月20日(月) 12:00-12:50(昼休み開催)
形式:ZOOM によるオンライン
(ZoomのURL、ミーティングID、パスコードは会員宛のメールでご案内します)
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講演概要

演 題:PRC1 vs MLL2の拮抗によるゲノム刷り込み機構

井上 梓 先生(理化学研究所 生命医科学研究センター)

内容紹介:哺乳類の卵母細胞は胎児期に細胞周期を停止し、卵巣内に保持される。マウスの場合、卵母細胞は非分裂状態のまま1-2ヶ月かけて成長し、その後に排卵されて受精に至る。この卵成長過程で、卵母細胞のクロマチンにヒストン修飾が大量に蓄積する。特にH3K27me3は転写がない領域に広範に蓄積し、受精後もしばらく維持されることで経世代の“抑制メモリー”として働き、胎盤関連遺伝子の片親性発現(ゲノム刷り込み)を制御する。しかし、卵母細胞におけるH3K27me3確立機構は十分に解明されていない。以前に我々は亜型ポリコーム抑制複合体1(PRC1)により付与されるH2AK119ub1がH3K27me3の確立に関わることを報告したが、そのメカニズムは不明であった。今回、H2AK119ub1がH3K4me3修飾酵素MLL2の機能を抑制することで転写抑制状態を維持し、これがPRC2によるH3K27me3の確立に必要であることを見出したので紹介する。


本ウェビナーは日本エピジェネティクス研究会 会員の方を対象とし、最新の研究の紹介や企業PR、ディスカッションの場を提供します。会員が所属する研究室においては、非会員の研究室メンバーも一緒に視聴していただいて構いません。ZoomのURL、ミーティングID、パスコードも研究室内に限り共有して構いませんので、多くの方のご参加をお待ちしています。

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